うつ病により、全仏オープンの2回戦を棄権した大坂なおみ選手。
今回は、大坂なおみ選手がラケットを破壊する背景を、
うつ病とからめてご説明したいと思います。
『大坂なおみのラケット破壊動画』
『破壊されたラケットの価格や重さ』
『テニスにおいてラケット破壊はあるある?!』
について、どうぞご覧ください。
目次
【動画】大坂なおみがラケット破壊!
大坂なおみ選手は、2020年の全豪オープンなどで、
何度かラケットを破壊しています。
1番最近にあった”ラケット破壊”は2021年5月12日。
イタリア国際・女子シングルスの2回戦で、
アメリカのジェシカ・ペグラ選手という
格下の選手にストレート負けした試合中にラケットを破壊しました。
そのときの動画がこちら。
YONEXのラケットはフレームがとても軽いので、
おそらくこれだけ叩けばフレームは破壊されてしまいます。
後述しますが、
昔はパフォーマンスのようにラケットを破壊しまくっても
ファンは喜んだものですが…
今はSNSで
「擁護できない最低のこと」
「道具を大事に出来ない選手は正直言って三流以下」
などと批判が書き込まれています。
大坂なおみが破壊したラケットの価格や重さは?
大坂なおみが破壊したラケットの価格や重さは?
大坂なおみ選手が使用しているラケットはYONEXのEZONE98です。
YONEXはスポンサーのため、
大坂なおみ選手には無料で支給してもらっていますが、
同じモデルを買おうとすると約33,000円くらいで販売しています。
また大坂なおみ選手の使用しているラケットは
大坂なおみ選手のプレーに合わせてカスタマイズされており、
サイズ(フレーム重量)は平均312グラムなんだそうです。
ラケット破壊に苦言を呈するスポンサー
大坂なおみ選手の使用しているラケットは、
大坂なおみモデルとして市販品で売られており、
完売するほどの人気があります。
大坂なおみ選手が破壊することによって、
印象が悪くなることが危惧され、
YONEXの宣伝担当者からも苦言がでているようです。
以下の文章がYONEXからの苦情です。
弊社のラケットは、自社工場で1本1本作り上げているものです。ですので、今回のような行為は決して望みません。大坂選手は世界ですでに活躍しているアスリートでありますので影響力があります。ジュニア世代やキッズたちが、今回のような行為を真似することをきぐしております。
確かに、無料で提供しているラケットを故意に破壊されたら、
腹にすえかねるのも仕方ありませんね。
ラケット破壊はあるある?大坂なおみの場合はうつ病も関係?
ラケット破壊は大坂なおみ選手だけじゃない
ラケットを破壊するのは、大坂なおみ選手だけではありません。
錦織圭選手やノバク・ジョコビッチ選手もラケットを壊すことで有名です。
錦織圭のラケット破壊
これは2017年6月3日、
鄭現選手にブレークを許すと錦織圭選手はラケットを地面に豪快にたたきつけ、
ラケットは見るも無残にぐにゃりと曲がってしまいました。
錦織圭選手はこれまで5回ほどラケットを破壊したことがあるようです。
ノバク・ジョコビッチのラケット破壊
2021年2月の「オーストラリアン・オープン」にて、
ジョコビッチ選手は若手選手のひとりであるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に対し、
最初のセットを落としました。
ジョコビッチ選手はラケットを叩きつけ、その破片は宙に舞ったのです。
ディミトロフのラケット破壊
テニス選手のラケット破壊の画像を探していたら、
2016年のメキシコのディミトロフ選手のラケット破壊画像が1番衝撃的でした。
ラケットってここまで曲がる?!と思うくらい、
破壊されていました。
これと比べたら、大坂なおみ選手のラケット破壊はまだ可愛いものでしょう。
ジョン・マッケンローのラケット破壊
まるでパフォーマンスのようにラケットを折りまくる
アメリカのジョン・マッケンロー選手は、
”悪童”のニックネームを持つ世界的なスター選手となって、日本でもトヨタがCMに起用しました。
彼は2021年現在は60歳を過ぎていますが、
若い頃の衝撃的なラケット破壊画像がありました。
真っ二つってすごいですよね。
時代とともにラケットも進化しているので、
今の時代のラケットは簡単に真っ二つにされないでしょう。
実は、欧米ではラケット破壊は”あるある”です。
欧米の人は、相手を倒せない道具は”役に立たない道具”として考えるそうです。
”役に立たない道具”を捨て、新しい道具で心機一転に頑張るという考えがあるようです。
大坂なおみがラケットを破壊するのは、うつ病を回避するためだった?
大坂なおみ選手がラケットを叩いたり、挙げ句破壊するようになったのは、
2018年シーズンから2019年2月まで大坂なおみ選手のヘッドコーチを担当していた
サーシャ・バイン氏のアドバイスが元になっているようです。
バイン氏は、大坂なおみ選手が怒りを表に出さず、ため込んでいることに気づき、
「ラケットを放り投げるのもよし、わめくのもよし、
怒りを発散するためなら何をしたってかまわない!
ラケットを叩き折ったからといって、私がなおみを過小評価することはない」
このアドバイスを受けて、大坂なおみ選手は怒りを、
ラケットを叩いて破壊し、発散するようになったそうです。
ちなみに、大坂選手のように怒りや悲しみといった負の感情をため込む人は、
うつ病になりやすいです。
今回も、怒りを発散させるためラケットを破壊したところ、
SNSで批判され、サポーターのYONEXからもやめるように言われてしまいました。
誠実な大坂なおみ選手は、ラケットを破壊してはいけないと自分に課したいけれど、
それではフラストレーションをどう発散すればいいのだろうと悩み、
結果、今のうつ病を引き起こしている可能性があります。
集団競技の場合はチームメートとコミュニケーションを取ることで、
試合中のプレッシャーやストレスのコントロールができます。
しかし、テニスの場合は試合中、孤独です。
ベンチには誰もいません。
コーチとアイコンタクトすら取れない孤独な競技です。
ですから、感情のはけ口が唯一、
ラケットということになってしまうのでしょうか。
自分を鼓舞させるためにも、怒りを発散させるためにも、
ラケットの破壊行為が必要だということを皆さんにも理解していただきたいと思います。
まとめ
ラケット破壊と今回のうつ病が関係しているのはおそらく間違いないでしょう。
テニスのプレーヤーや生粋のテニスファンは、ラケットを破壊することを擁護しています。
また、大坂なおみ選手の豪快なプレーが見える日を待ちたいと思います。